「30代までは結婚せずに遊べ」と東京でおじさん達によく言われたけど、それは違うと思う。

2018年5月28日

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20代で結婚したはるまきです。

東京にいる時、よくおじさん達に「30代までは結婚するな!20代なんだからもっと遊べ」とよく言われました。

大体、こういう年代で括る考え方の根底には、「若いやつはもっと自由に遊ぶべき」という考えがあると思うんです。

まあ、この考え方は分からなくもないですが、いまいちしっくりこないんですよね。

 

人によって全然違うし、「結婚したい」と思ったら、早いも遅いもないかと。

ただ、こういう意見を東京にいた時、よく40代半ば~50代半ばのおじさんたちによく言われて、なぜ、このおじさんたちは、「若いやつはもっと自由に遊ぶべき」って口を揃えて言うのかがしっくりこなかったんです。

 

そんな時にこの本を読みました。

 

 

刺激的なタイトル通り、今は若者を殺してしまうくらい若者が生きにくい時代っていうことが書かれてます。
まあ程度はどうであれ、こういうことは巷でも聞いたことがある内容ですね。

ただ、この本は、統計データとかをほぼ用いず、「文化」視点で書かれているので、評論っぽい固い若者論が苦手な人でも読めます。

むしろ、経済でも政治でもない視点から、80年代を切り取っているので、読んだことのない若者論です。

雑誌の特集、漫画、社会事件とかを掘り下げて、80年代以降の「若者」をあぶり出していく展開は、妙に納得しますよ。

 

80年代の若者は、メディアによって「消費する若者」に育成された。

と、この本には書かれてます。

特に、1983年が、若者の消費文化のターニングポイントだそうです。

理由として、

・1983年に雑誌『anan』が、「クリスマスはシティホテルで過ごそう」という特集を組み、それまで、クリスマスは「家族」を対象にしたマーケティングだったのか、「恋人と過ごす若者」もマーケティングの対象になった。

・東京ディズニーランドも1983年に開園し、恋人たちのデートスポットとして取り上げられ、ディズニーランドでデートするという消費を促進させた。

・1983年以降、若者が、マーケティングの対象に取り込まれたことで、メディアは「恋愛する若者」をどんどん育成し、若者により消費を促し続けた。

といったことが書かれてます。
(あくまでも、抜粋です。)

 

『若者殺しの時代』より引用

クリスマスが恋人たちのものになったのは1983年からだ。そしてそれは同時に、若者から金をまきあげようと、日本の社会が動きだす時期でもある。「若者」というカテゴリーを社会が認め、そこに資本を投じ、その資本を回収するために「若者はこうすべきだ」という情報を流し、若い人の行動を誘導しはじめる 時期なのである。若い人たちにとって、大きな曲がり角が1983年にあった。

 

で、この頃に若者だった人が、今、おじさんになり、当時の「消費する若者像」をそっくりそのまま、今の若者に押し付けているという話が、展開されます。

 

『若者殺しの時代』より引用

おとなたちが、何をやってるんだ、がんばれ、がんばりさえすれば高みへ行けるのだ、と言ってくることばかりは耐えられない。社会に参加する気が失せる。おとなたちは、自分たちの社会を守ることにばかり目がいって、若者の居場所をあけてくれるわけではない。若者のためといって、結局、息が詰まりそうな場所に追い込んでいくばかりだ。

 

少し要約っぽくもなってしまいましたが、この本は、著者の独特な切り口と語り口が、ハマるとかなり面白いです。
「へえ~」って思うことが満載です。

で、この本では、こんな時代に生きる今の若者は、社会から「逃げろ」と書いてます。
雑www

「逃げる」ですか。

まあ確かに、そういう意味では、僕は東京から逃げました 笑
さすがに後付けですが。

 

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若者論を振りかざす おじさんは、メディアによって作られた若者像なのかもしれない

この本は、エッセイ感覚で読むととても面白いです。
逆に、生真面目に考えて読んでしまうと、この本の軽妙でエッジのある雰囲気が活きないですよ。
それくらい、これまでにない若者論です。

 

もし、おじさんたちから、「最近の若いやつは全然遊ばない!」とよく言われるなら、この本を読むと良いですよ!

読み終えると、こういうおじさんたちは、「80年代に作られた若者像だわ~」と思えて、少し気が楽になるかもしれません。

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